雪道解説ー圧雪凍結路
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道路に大量の雪が降り、それが車の往来で踏み固められた状態が圧雪だと申し上げました。その後に、状況によって現れる恐ろしいステージ、それが圧雪凍結です。
圧雪になっても、気温が段々と上昇し、車の往来も多くなってくれば、その雪は溶けはじめます。これがいわゆるシャーベットという状態です。
ですが、気温も上がらずに、風も強く、車の往来もそこそこの場合、この圧雪で踏み固められた道が凍るのです。大型車のタイヤチェーンの跡なども残っている場合もあるでしょう。道路の雪はボコボコになり、ローソクのようになって凍るのです。
気温、車の数、様々な要因により、この圧雪凍結路は恐ろしい顔を見せます。
冷蔵庫から出したばかりの氷の表面のような状態なら、タイヤは貼り付いて滑りません。しかし、何台か車が通過すると、表面の氷だけが解けて、これが滑るのです。
比較的走りやすいとされている圧雪状態と勘違いして突っ込んで行くと、大変な事になりますから、注意が必要です。
圧雪凍結路の危険な所をお話します。
圧雪凍結路の危険な所は、その状態の危険ほどに、ドライバーの意識がない事です。
どんな意味なのか、具体的に私の経験をお話しましょう。
これが一番解りやすいと思います。
私は大型車を運転し、とある配送先に向かいました。インターを降りて、国道の状態を見ると、圧雪から溶けかかっている状態で、
地面はまだ見えていなかったものの、太陽もそろそろ出てくるかな、と言った状態でした。
私は溶けてくるだろう、そろそろ太陽も出てくるだろう、とたかをくくり、
タイヤチェーンを装着しませんでした。国道にはそんな坂もありませんでしたし、
荷物も満載でしたので、グリップもするはずでした。
とある陸橋は、朝のラッシュで渋滞していました。
私は何の意識もせず、その陸橋にトラックを進めていきました。
ボーッと運転していた私に、突然のアクシデントが襲い掛かったのです。
なんと、陸橋の登りでトラックのタイヤが空転してしまったのです。
荷物を満載しているにもかかわらずです。
よく観察してみると、道路は立って歩けない程の、圧雪凍結路になっていました。
ロウソクのような、テロテロ、すべすべ状態です。これでは登るはずがありません。
更に困った事に、ブレーキを踏んでいるにも関わらず、
トラックが下がり始めてしまったのです。
死ぬかと思いました。
幸いにも後ろもトラックで、運転手さんがすぐに降りてきてくれて、
私のトラックに歯止めをかけてくれました。一応、事故にならずに済んだのです。
その場でタイヤチェーンを巻き、何とか脱出する事ができました。
トラックが後ろに下がった時には、ほんとに死ぬかと思いました。
この原因は、私が圧雪凍結路の判断を誤った事にあります。
凍ってはいないだろう、大丈夫だろう、溶けるだろう、そのような判断が間違いだったのです。
皆様も私のこの経験を参考に、的確な判断をなさって下さい。
必要に応じて滑り止めを装着し、慎重に走行なさって下さい。
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